「敗者のゲーム」と「ほったらかし投資術」

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「敗者のゲーム」は投資の世界で40年以上にわたって勝ち続けてきたチャ−ルズ・エリスの名著で、「インデックス・ファンド」への投資について、個人投資家が押さえるべき運用基本方針のポイント、成功する投資信託や確定拠出年金の選び方、投資の基本原則など、個人投資家に役立つ内容が記されている。

ほぼ【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術(朝日新書)と同じことを教示しているが、要点をまとめると以下となる。

  • アマチュア投資家のほとんどは自滅して投資から去っていく。
  • 重要なのはできるだけミスしないように投資することで、その方法がインデックス投資である。
  • プロの投資家でもインデックス投資には勝てておらず、15年以上の投資期間でインデックス投資の運用成績を上回っているプロの投資家は約10%以下である。
  • 投資で失敗しないためには手数料が安いことも重要である。
  • インデックス投資はアクティブ投資と比べて手数料が安い。また、売買を頻繁に行う必要がなく無駄に税金が引かれない。
  • インデックス投資は値動きを頻繁に確認したり、企業情報を収集する必要もない。
  • 全世界株式(オール・カントリー)や米国株式(S&P500)に連動するインデックス投資がおすすめである。
  • インデックス投資を成功させるポイントは以下である。
  • 1)タイミングを考えずに毎月決まった額を投資する。
  • 2)毎月決まった金額を積み立て投資する。
  • 3)株式のインデックス投資だけでよく、債権は必要ない。(資産クラスの分散投資は不要)

値動きを頻繁に確認したり、企業情報を収集する必要もなく、面白みがないため、短期で値が動く個別株などに手を出したくなるが、それが投資の失敗や自滅の入口である。

大切な資産を棄損せず、長期間堅実に資産運用する場合の最適解は、全世界株式(オール・カントリー)や米国株式(S&P500)に連動する投資信託を買って、持ち続けることである。

言っていることは「ほったらかし投資術」と同じである。

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