2022年4月に始めたロボアドバイザーの運用成績は2社ともに2022年末まで一進一退だった。
続く2023年の成績は以下となった。
ウェルスナビの運用成績(円ベースの通算)は2023年5月から安定してプラスの収支となった。コロナショックが明けて経済活動が復調した影響だろうか。(以降、2024年7月現在プラス収支が継続している。)
2023年1月:-5.57%、2月:-1.10%、3月:+0.03%、4月:+0.38%、5月:+3.73%、6月:+4.39%、7月:+9.89%、8月:+9.58%、9月:+9.82%、10月:+7.94%、11月:+7.73%、12月:+11.44%
Theo(テオ)の運用成績(円ベースの通算)も同じで、5月以降はプラス収支で安定した。(以降、2024年7月現在プラス収支が継続している。)
2023年1月:-5.06%、2月:-0.85%、3月:+0.69%、4月:+0.28%、5月:+3.58%、6月:+4.14%、7月:+9.99%、8月:+9.93%、9月:+9.47%、10月:+8.09%、11月:+7.26%、12月:+10.12%
運用成績は2社でおおよそ同じようなもの。
ところで2社を比較すると、購入するETFの種類と数以外にも「リバランス」について違いが見られた。
2社ともに運用成績(時価の評価額)によって当初設定した資産配分のバランスが崩れると、元の資産配分に戻す「リバランス」が自動で行われる。
取引状況を見る限り、リバランスは、ウェルスナビは6か月に1回程度、Theo(テオ)は毎月行っているようだ。
しかし、2社のリバランスの方法には大きな違いがある。
ウェルスナビは積み立ての入金したタイミングで、購入するETFの種類と金額を工夫してリバランス(;配分変更)するが、Theo(テオ)は保有するETFを売買してリバランス(;スイッチング)している。
例えば、時価の評価額で当初に設定した資産配分に対して、株式のETFの資産配分が大きくなり、債券のETFが小さくなっている場合に、株式のETFの配分を下げ、債券のETFの配分を上げるリバランスを行う。
ウェルスナビでは、入金したタイミングで株式のETFを少なめに債権のETFを多めに購入してバランスを戻し、Theo(テオ)は入金とは関係ないタイミングで株式のETFを売却し、債権のETFを購入してバランスを戻すといった違いである。
これ、後で気付くのだが、課税額で大きな違いが出てくるのだった。
Theo(テオ)のリバランスでは、ETFを売却するために譲渡益が発生し、譲渡所得となり、あわせて約20%の譲渡所得税・住民税が源泉徴収される。
ウェルスナビのリバランスでは、ETFを売却しないために譲渡益は発生せず、譲渡所得も発生しない。当然、税金の源泉徴収もない。
譲渡所得が増えると、所得税・住民税の納税額が増え、また総所得額から算定される国民健康保険の保険料も高くなり、安易に保有するETFを売却してしまうTheo(テオ)の大きなデメリットと言える。(この件にはまた機会があれば触れたいと思う。)
まあ、2社ともに順調にプラス収支の運用が軌道に乗り、目指していた年利数パーセントの運用に近づいたことで、ひと安心といったところだ。
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