「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」のベンチマークであるMSCI ACWI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル オール・カントリー・ワールド・インデックス)は3か月に1回、インデックスを構成する株式の銘柄を入れ替えしている。
オルカンを保有する投資家にとっては、世界経済の状況に応じた銘柄の入れ替えは、自動メンテナンスに相当するもので、ほったらかし投資術の支えになっている。
下の表は、ゴールドマンサックスが2022年12月に公表した、世界のGDPランキングの将来予測であるが、少子高齢化が進む日本のランキングは急速に下がり、衰退していくと見込まれている。

日本のほか、ドイツ、フランス、イギリスなどの現時点の先進国の順位が下がり、総じて人口が多い/人口が増加する国に勢いがあり、中国、インド、インドネシア、ナイジェリアが台頭する予測となっている。
インデックスの銘柄入れ替えは、GDPだけでなく国家の地政学リスクや通貨の国際的信用度など総合的に勘案して行われるものと思われるが、オルカンをバイアンドホールドする私にとっては、”ほったらかし”にしていても世界経済の状況をキャッチアップしてくれるであろう仕組みはとても心強い。
一方、アメリカはさすがで、2075年でもGDP3位をキープしており、S&P500は当面は心配なさそうである。2075年、私はもうこの世にいないが、S&P500とオルカンの成長競争はどちらに軍配が上がっているだろうか。
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