「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」の決算日は毎年4月25日で、例年6月下旬に2か月遅れで運用報告書が公表される。
ファンドの運用経費としては、信託報酬率以外に、諸費用や売買委託手数料、インデックス使用料など、その他の「隠れコスト」も発生している。
運用報告書では、この「隠れコスト」を含む総経費率が明らかになる。オルカンの信託報酬率は2023年7月に0.05775%に引き下げられたが、翌年(2024年4月)の運用報告書は、2023年5月10日までの信託報酬率0.1144%、さらに2023年9月7日までの信託報酬率0.1133%が反映されたもので、通期で信託報酬率0.05775%が反映されるのは間もなく公表される運用報告書が初めてとなる。
昨年は、野村アセットマネジメントの「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」が総経費率と実質コストで最も低コストであった。(オルカンの成績は保留扱い)
信託報酬率引き下げ後のオルカンの総経費率や実質コストが、野村アセットマネジメントの「はじカン/ノムカン」にどれ程まで迫るのか、またはさらに低コストなのか、間もなく明らかになる。
とは言っても、低コストの範囲で鎬を削っている状況なので、純資産時価総額5兆円を超えるオルカンから「はじカン/ノムカン」に乗り換えることはないのではあるが。
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