2025年4月2日にトランプ政権が発表した相互関税の引き上げにより、株式相場は全世界で暴落している。
私が保有する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」も暴落し、3月末からの数日で370万円ほど溶けた。
さらに、日本時間の4月5日(土)朝の時点で、オルカンのETF(上場投資信託)である「iShares MSCI ACWI」は前日比で-6.12%となっており、週明けのオルカンの基準価額は-2,000円程度は確定した状況である。
そうなると、着実に積み上げた含み益バリアは脆くも崩壊し、マイナスに転落する見込みとなった。昨年8月の下落では、(1)含み益バリアが破られることがなかったことと、(2)程なく底を抜けて回復したことで売らずに無事にやり過ごしたが、今回の暴落では、(1)含み損を抱えること、(2)トランプ大統領の任期中の向こう4年弱は回復が見込まれないことで、正直なところ心中は穏やかではない。
余裕資金があれば、暴落はバーゲンセールなので、「VIX指数」を見ながら追加購入し、平均取得単価を下げれることができるのだが、すでに資金の9割の投入が済んでいるため、身動きが取りにくい状況となっている。
※ 「VIX指数」は「Volatility Index」の略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数である。俗に“恐怖指数”とも呼ばれる。
ロボアドバイザー2社と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」の運用状況は以下となっている。(一時期、約2,500万円まで膨らんだ含み益のうち1,430万円が溶けた。)
1 ウェルスナビ(ロボアドバイザー)
- 評価額の最大(1月28日):4,497,037円 → 4月4日の評価額:2,234,281円
- 評価額の差(含み損益):-2,262,756円(1月28日から-50.3%)
2 Theo(テオ)(ロボアドバイザー)
- 評価額の最大(1月27日):5,358,690円 → 4月4日の評価額:2,786,033円
- 評価額の差(含み損益):-2,572,657円(1月27日から-48.0%)
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(インデックスファンド)
- 評価額の最大(1月31日):14,178,167円 → 8月5日の評価額:4,724,178円
- 評価額の差(含み損益):-9,453,989円(1月31日から-66.7%)
現在の心境としては、当分使う見込みのない余裕資金での運用であり、ホールドを継続する気持ちである。おそらくトランプ政権が終わるまでは回復は期待できないだろうと思っている。
ただし、オルカンは時価総額に応じて構成銘柄を入れ替えることから、これまでのアメリカ中心の経済から状況が変化すれば、アメリカの比率が下がって、他の国の比率が上がるだろうから、不用意に動かないことが吉と思っている。
「ほったらかし投資術」では、リスク資産に回す資金について、相場が下落した場合に許容できる目安を、投資した金額の年33%減(;含み損が年33%)としているが、その設定を自分の場合に当てはめると、オルカンの基準価額は15,090円が目安となり、狼狽えるにはまだまだ早いといったところである。
こういう時に思い出すのは「ほったらかし投資術」の以下の記述である。
投資とは「持っていること;株式市場に参加していること」で、相場の上げ下げに一喜一憂せずにすべて付き合って保有し続けることである。
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