より最適な運用方法を知るため、“投資初心者のバイブル”として「全面改訂第3版ほったらかし投資術(朝日新書)」を読んだ。
詳しくは書籍を購入して熟読いただくこととして、重視するポイントは以下である。
- インデックスファンドとは、インデックス(株式市場全体の動きを表す、例えば、日経平均や東証株価指数TOPIX、米国のニューヨーク・ダウ、ナスダック、S&P 等の指数・計算値)に連動するように運用される投資信託で、低コストで運用できる特徴がある。
- インデックスファンドでは、多数の株式銘柄に分散して投資されており、いわば「個別株の詰め合わせ」のため、個別株のような経営破綻による紙くず化はあり得ない。
- 投資のプロ(ファンドマネージャー)が運用する「アクティブファンド」の7割から8割はインデックスファンドの運用実績に負けている。
- 売買手数料や信託報酬は確実に発生するマイナスのリターンであり、運用への影響は大きく、金融業者や金融アドバイザーとリターンを分けるのは損である。
- 現状では、運用コスト(売買手数料、信託報酬)が低いインデックスファンドが資産運用の最適解である。
- 購入するインデックスファンドは、全世界株式、全世界株式(日本を除く)、先進国株式のいずれかに連動するもので、かつ信託報酬が年0.25%以下のものとする。
- 全世界株式のインデックスファンドである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬率は年率0.1133%(2024年7月現在、0.05775%に引き下げ)と業界最低水準である。
ロボアドバイザーが推奨されていないのは、信託報酬率が高い(年1.1%>年0.25%以下)ことが理由であると理解した。
確かに、年1.1%と年0.05775%の信託報酬率の差は大きく、100万円の資産運用をした場合、ロボアドバイザーでは年1.1万円が手数料として徴収され、一方でインデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))では年577円に抑えられる。資産運用額が大きくなれば手数料の差も大きくなり、運用成績への影響がさらに拡大することになる。
なお、「ほったらかし投資術」では、全世界株式のインデックスファンドの運用成績を、平均で年5%程度と見込んでいる。(これは、ロボアドバイザーと同程度と評価できる。)
見込まれる運用成績が同程度で、信託報酬率に大きな差があるとすれば、インデックスファンドによる資産運用がより最適であるのは明らかである。
これまで利用してきた、ロボアドバイザーの運用成績はまずまずで、株式以外にも債権や金・不動産にもリスクを分散していることから、そのまま様子見しながら積み立てすることにして、この先(2023年3月以降)は「ほったらかし投資術」が推奨する方法にしたがって、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」をメインに購入するよう、方針を改めることにした。
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