「ほったらかし投資術」でeMAXIS Slim 全世界株式（オルカン）を初購入｜初心者が100万円から始めた理由

自分に合った資産運用を考える

どの程度の期間で、どのくらいの資産を築きたいのか。
それによって選ぶべき金融商品は大きく異なります。

競馬でいえば、3連単で高配当を狙う人もいれば、複勝で堅実に当てる人もいるようなもの。
資産運用も同じで、「短期で大きく増やすタイプ」と「長期で堅実に育てるタイプ」に分かれます。

もし短期間で大きな利益を狙うなら、FXや個別株のデイトレードが候補になるでしょう。
一方で、長期的に安定したリターンを求めるなら、債券やインデックスファンドが現実的です。

私は後者、いわば“カメ型の資産運用”を志向しています。

目標は「物価上昇率と同程度のリターン」。
たとえば物価が年2%上がるなら、年利2%以上を目指して資産価値を保ちたい――それが私の目的です。
資産を一気に増やすよりも、資産を守りながら穏やかに生活できる運用を望んでいます。

そんな私の考え方にぴったり合ったのが、書籍【全面改訂第3版】ほったらかし投資術（朝日新書）にでした。

この本では、

・長期保有
・分散投資
・低コスト運用
の３つを柱に、初心者でも続けられる「バイ＆ホールド」戦略が紹介されています。

この考え方が自分の理想に重なり、「まずは実践してみよう」と決意しました。

証券会社は、SMBC日興証券（ダイレクトコース）を利用。
（Theo〈テオ〉を開設した際に自動で口座が作られたため、そのまま活用しました。本来であれば、SBI証券や楽天証券のほうが低コストでおすすめです。）

購入までの流れは次の通りです：

この仕組み上、発注時点では購入価格（基準価額）が分からないのが特徴です。
「下がった時にすぐ買う」という株式投資のようなタイミング戦略は取れません。

私の初回の約定日は 2023年3月16日、
基準価額 16,269円で購入となりました。

この時点での心境は、「果たして上がるのか、下がるのか…」。
緊張しながらも、“買ったら動かさない”という「ほったらかし投資術」の原則に従う覚悟を決めました。

今後は短期的な値動きに一喜一憂せず、淡々と積立と保有を続ける予定です。
焦らず、長期的な視点で資産を育てていくことが目的。

いわば「投資で勝つ」よりも「投資を続ける」ことをゴールに据えています。

「投資に興味はあるけど怖い」と感じる人は多いですが、少額でも一歩を踏み出すことで、数字だけでは分からない“実感”が得られます。

オルカンを通じて、これからも“ほったらかし投資術”を実践しながら、自分のペースで資産を育てていきたいと思います。