初めての「ほったらかし投資術」実践
投資の第一歩として、書籍【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術(朝日新書)に従い、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称オルカン)を購入しました。
2023年初頭、基準価額16,269円のタイミングで100万円分を初購入。
それが、私の「ほったらかし投資」生活の始まりでした。
第1章:オルカンの値動きと安心感
オルカンは2018年10月の発売以来、コロナショック期(2020年2月~3月)に一時約33%の下落を経験しましたが、それ以外は堅調な推移を見せています。
長期的には上昇と横ばいを繰り返しており、私にとっては「比較的安定した商品」という安心材料でした。
もちろん、過去の値動きが将来を保証するわけではありませんが、「世界全体に分散投資できる」という構造が、精神的な支えにもなりました。
第2章:「一括投資」への恐怖と分割購入の選択
『ほったらかし投資術』によると、
「資金を早く市場に投入する“一括投資”が、理論上もっとも有利」
とされています。
しかし、当時の私は「高値掴み」や「暴落への不安」が拭えず、一括投資に踏み切れませんでした。
様子を見ながら買い増しする――いわゆる分割投資を選ぶことにしたのです。
そして1週間後、相場に大きな動きがなかったことを確認し、2023年3月29日に16,457円で300万円分を追加購入しました。
第3章:投資判断の背景と心理
当時の私の頭の中には、次のような思いがありました。
- 「買うなら、できるだけ基準価額が低い時にしたい」
- 「手元の余剰資金は3年以内にはすべて運用に回したい」
- 「でも“一括投資”はやっぱり怖い」
つまり、“リスクを避けたいけど運用も進めたい”という典型的な初心者マインドでした。
第4章:上昇相場の中で訪れた「焦り」
2023年4月以降、オルカンの基準価額は緩やかに上昇。
運用成績は順調でしたが、「追加で買うタイミングがわからない」という新たな悩みが生まれました。
「今日の高値は明日の安値」
そんな格言を信じて待っていたものの、3月頃の水準に戻る気配はありません。
結果的に、「余剰資金を遊ばせている状態」にプレッシャーを感じるようになりました。
第5章:再び決断の時 ― 7月の買い増し
迷いながらも、2023年7月14日、基準価額19,324円で200万円を追加購入。
このとき、私の中で次のような変化がありました。
- 「この調子なら資金を増やせば、含み益も大きくなるはず」
- 「今のところ大きな下落要因も見当たらない」
こうして私は、投資額を増やす意欲と自信を持ち始めたのです。
とはいえ、同時に「含み損が出たときのリスク」も理解し、慎重さを忘れないよう心掛けています。
まとめ:少額でも「行動を始める」ことが最大の一歩
オルカンに投資して感じたのは、「完璧なタイミングは存在しない」ということです。
待ちすぎるより、少しずつでも市場に参加し、経験を積むことが何よりの学びでした。
「ほったらかし投資術」は、実は“放置”ではなく、“習慣化”の投資法。
焦らずコツコツ、時間を味方につけることが大切だと実感しています。

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