はじめに
2025年10月7日の投稿では、「一括投資 vs 積立投資 ― 2025年オルカンでの比較検証」と題して、投資タイミングの違いによる運用成果を検証しました。
本記事ではその続編として、2025年末時点での結果を振り返ります。
資産運用に余裕資金を
- 「一括」で投じるべきか
- 「毎月・毎日コツコツ」積み立てるべきか
という永遠のテーマについて、2025年のオルカン相場をもとに復習しつつ、最終的なまとめを行います。
1.一括投資と積立投資の基本的な違い
手元にまとまった資金がある場合、「早めに投資してリターンを取りに行きたい」と考えるのは自然なことです。
この一括投資は、理論上「市場にさらされていない時間=機会損失」を最小化できる点がメリットです。
一方で、投資直後に相場が下落すると、大きな含み損を抱えやすく、心理的ストレスが生じやすいという側面もあります。
それに対して積立投資は、投資時期を分散することで、価格変動の影響を平準化できます。
暴落時のダメージを抑えやすく、感情に左右されにくい点は大きな利点です。ただし、相場が右肩上がりの場合には、未投資期間が生じる分、リターンが抑えられる可能性があります。
2.オルカンでの3つの投資手法を設定
本例では、2025年のNISA枠(最大360万円)を前提に、以下の3つのパターンを比較します。
2.1 年始一括で360万円投入
年始(12月27日扱い)に一度に360万円(成長投資枠240万円+積立投資枠120万円)を全額投資。
2.2 毎月30万円ずつ積立
同じく12月27日に10万円を第一回目投入し、以後は毎月1日に10万円ずつ投資(年末までで合計360万円)。
2.3 毎日14,693円ずつ積立
12月27日に14,693円を最初に投入し、以降は毎日14,693円ずつ継続(年末までで合計360万円)。
3.各手法の運用成績比較
以下のグラフは、年始からの基準価額推移をもとに、
- 紫:一括投資(年初来の含み益:\708,867-)
- 緑:毎月積立(年初来の含み益:\670,671-)
- 赤:毎日積立(年初来の含み益:\664,961-)
として描いた運用比較です。

3.1 一括投資
- 4月の下落局面で、一時的に約70万円の含み損を抱える
- 7月以降、相場回復により含み益へ転換
- 10月以降の上昇局面では、リターンを最大化しやすい展開
3.2 積立投資(毎月/毎日)
- 4月の下落局面では、損失抑制効果を発揮
- ただし7月以降の上昇局面では、平均取得価額が上がるため、含み益の伸びは緩やか
4.2025年のケース考察
2025年のオルカン相場では、10月6日の急騰をきっかけに、一括投資の含み益が積立投資を逆転しました。
その後も優位性は維持され、2025年末まで一括投資が最も高い評価額となりました。
5.まとめと私見
- 一括投資は、理論上リターンの最大化が期待できる一方、下落局面では大きな心理的負荷を伴う
- 積立投資は、価格変動に対する耐性が高く、安定した運用を続けやすい
- 2025年のオルカン相場では、前半の下落と後半の急反発という展開の中で、一括投資が最終的に優位となった
どちらが「正解」かは相場次第ですが、自分が耐えられるリスクと心理的負荷を基準に選ぶことが重要だと感じました。

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