「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンを“ほったらかし投資術”で積み立てている私ですが、どうしても消えない悩みがあります。
それは――
「安値で買いたいけど、買い場の判断ができずに運用が進まない」
そこで今回は、VIX指数のMACD に注目し、「買い場のタイミングを読む」ためのヒントを探ってみました。
1.投資判断は難しい?「安値で買いたい」のジレンマ
オルカンは世界分散型の長期投資商品ですが、「今は高いのでは?」と感じて買いづらい局面もあります。
ただし、これはプロの投資家でも同じことで、基準価額が上がるか下がるかを正確に予測することは不可能です。
私も「買い場を逃して資金が寝かされる」ことが続き、判断材料を探していました。
2.個別株投資家に教わった“VIX指数×MACD”
そんな中、個別株の取引に詳しい知人から「VIX指数のMACDを見ると相場の流れが読める」という話を聞きました。
「VIX指数」とは
VIX指数(Volatility Index)は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出する「恐怖指数」。
S&P500オプションの値動きから導かれ、投資家の不安心理を数値化したものです。
- VIXが上昇 → 市場が不安(リスクオフ)
- VIXが下落 → 市場が安定(リスクオン)
「MACD」とは
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、トレンド分析の代表的なテクニカル指標です。
12日と26日の移動平均の差をベースに9日平均のシグナル線と比較し、
- デッドクロス(下抜け) → 相場上昇の前兆
- ゴールデンクロス(上抜け) → 相場下落の前兆
とされます。

3.オルカンとVIX指数の関係
オルカンは、23の先進国と24の新興国の株式に分散投資していますが、そのうち約6割が米国株です。
したがって、S&P500やVIX指数と高い相関関係があると考えられます。
つまり、VIX指数の変化がオルカンの基準価額にも影響を与える可能性がある、ということです。
👉 VIX指数とMACDの最新状況は以下のサイトで確認できます:
4.実際に遡って検証してみた
私は、オルカンを2023年9月に1,000万円分購入しました。
当時のVIX指数のMACDを確認してみたところ……
なんとその時期はゴールデンクロス(下げ相場の前兆)の真っただ中。
つまり、トレンド分析的には“買いのタイミングとしては悪かった”ことがわかりました。
この経験から、「VIX指数のMACDを確認してから買っていれば…」という教訓を得ました。
5.今後の方針:「VIX指数×オルカン」で相場を観察
今後は、オルカンの購入前にVIX指数のMACDの動きを確認し、
- デッドクロス(上昇の兆し) → 買い場の可能性
- ゴールデンクロス(下落の兆し) → 慎重に様子見
という形で、買いの判断材料のひとつとして取り入れていく予定です。
もちろん、テクニカル指標は万能ではありませんが、「感覚的な不安を数値化する」手がかりにはなりそうです。
まとめ
- オルカンの買い場判断は難しいが、VIX指数のMACDがヒントになる可能性がある。
- 「恐怖指数」が高まりすぎた後のデッドクロスは、上昇トレンド転換のサインになりやすい。
- 今後もデータを追って、オルカンとVIXの関係性を継続観察予定。
長期投資でも、「市場心理」を理解することで、より冷静に“ほったらかせる”ようになるかもしれません。

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