世界のGDPランキング将来予測とインデックス銘柄入れ替え
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)」のベンチマークである MSCI ACWI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル オール・カントリー・ワールド・インデックス)は、3か月に1回、構成銘柄の入れ替えが行われています。
この記事では、その仕組みを踏まえ、世界の経済成長予測に基づいた今後のインデックス銘柄の入れ替えリスクと“ほったらかし投資”の安心ポイントを整理します。
1.世界のGDPランキング将来予測から読み解く
2022年12月、ゴールドマンサックスが発表した世界のGDPランキング将来予測によると、少子高齢化が進む日本、ドイツ、フランス、イギリスなど先進国のランキングが大きく低下。逆に人口増加や若年層比率の高い中国、インド、インドネシア、ナイジェリアなどが台頭するとされています。
この変動は、インデックスが銘柄入れ替えを行う背景のひとつと考えられます。

2.インデックス銘柄入れ替えの意味とは?
“入れ替え”とは、インデックスに採用される企業が定期的に見直され、構成銘柄としての基準を満たさなくなったり、成長性が低下したと判断されたりした企業が外され、新たな有望企業が採用されることを言います。
この仕組みにより、投資信託を買って放置(=“ほったらかし”)していても、裏側で世界経済の変化を反映したメンテナンスが行われるため、投資家にとっては大きな安心材料となります。
3.“ほったらかし投資術”における活用ポイント
オルカンを保有している投資家にとって、銘柄入れ替えは「放置しても勝手に更新されるポートフォリオ」と捉えることもできます。記事中でも筆者は「世界経済の状況に応じた銘柄の入れ替えは、自動メンテナンスに相当する」と述べています。
つまり、短期的な銘柄変更を気にせず、長期・分散・低コストの方針を維持する投資スタイルと非常に相性が良いのです。
4.投資家として覚えておきたい3つの教訓
- 先進国の衰退と新興国の台頭:予測では日本や欧州主要国のGDP順位が下がる一方、アジア・アフリカの成長国に注目。
- インデックスは“世界経済の勢い”を反映:構成企業の更新により、投資家は市場の変化を受けやすくする。
- ほったらかしが活きる仕組み:定期的な入れ替えを気にせず、資産運用に時間をかけたくない人には最適な選択肢。
まとめ
世界のGDPランキングの将来予測から、「どこの国・どの企業が勢いを持つか」が見えてきます。
その視点を持つことで、なぜ“ほったらかし投資”が有効なのか理解しやすくなります。
特にオルカンのような全世界インデックスを用いた投資は、世界経済の変化に応じた銘柄入れ替えを自動で反映してくれるため、長期的な資産形成を目指す人には安心感があります。
今後も、世界の成長エンジンとなる国・企業の動きを意識しつつ、低コスト・分散・長期という投資の基本を守ることが大切です。

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