相場の荒波が、予想以上に私たちに“覚悟”を突きつけています。2024年8月5日、日経平均株価は、1987年10月の「ブラックマンデー」以来となる、過去最大級の下落を記録しました。
米国市場でも、VIX指数(別名“恐怖指数”)が50を超え、投資家心理が極度に冷え込んでいます。
■ 運用状況と“含み損”の実態
私が運用している2つのロボアドバイザー(WealthNavi/THEO)と、インデックスファンドeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称「オルカン」)の運用状況は、下記の通りです。
- WealthNavi:7月10日最高評価額 4,307,324円 → 8月5日 評価額 1,893,438円 / 含み損 −2,413,886円(−56.0%)
- THEO:7月11日最高評価額 5,361,882円 → 8月5日 評価額 2,613,215円 / 含み損 −2,748,667円(−51.3%)
- オルカン:7月11日最高評価額 11,900,291円 → 8月5日 評価額 4,307,808円 / 含み損 −7,592,483円(−63.8%)
この数字を見て、「分散しておけば安心」という言葉も、少し揺らいで見えてきます。
■ 自分の「胆力」を試す時
含み益があったおかげで、すぐにはパニックになっていません。私の場合、投資開始がコロナショックからの回復期(2022年4月)だったため、余剰資金に余裕があり、多少のキャッシュポジションも残していたからです。
この“含み益バリア”が効いているうちはいいのですが、相場がさらに下がる局面では、本当に「握り続ける」胆力が問われています。
私が信じるのは、ほったらかし投資術の次の言葉です:
「投資とは“持っていること;株式市場に参加していること”で、相場の上げ下げに一喜一憂せずにすべて付き合って保有し続けることである」
運用期間・リスク許容度・投資目的を整理し、自分自身が「この程度の下落まで耐えられるか?」を確認しておくことが重要です。私の場合、リスク資産に回した資金は「年‐33%の下落まで許容」という目安を設定しており、オルカンの基準価額で言えば14,100円あたりが目安となっています。
つまり、今は狼狽えるには「まだ早い」と、自分に言い聞かせる段階です。
■ これからどう動くか?
暴落は誰にとっても“試練”です。でも、資産運用において重要なのは「下がったときにどう対応するか」、むしろそれが差を生みます。
私は今、次のように動こうと考えています。
- 保有継続:ロボアド・インデックスともに「売らない」方針を維持。
- 追加購入の検討:基準価額が2024年3月頃の水準に戻った段階で、安場でスポット購入を検討。
- 心理的備えの整理:過去の相場経験(コロナショックなど)に照らし、「次に来る可能性のある下落」に備え、資金・メンタル共に準備を。
この下落を“経験”として捉えられれば、次の下落時でも狼狽せずに済む可能性が高まると信じています。
資産運用は長期戦。感情に飲まれず、くじけずに「持ち続ける」力を養いたいものです。

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