現在、ロボアドバイザー2社と eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー、通称オルカン) を併用して資産運用を行っています。
このうち、オルカンについては売却もしておらず、分配金も再投資しているため、譲渡所得・配当所得はいずれも発生していません。
一方、ロボアドバイザーでは、定期的なリバランスに伴う売買が行われるため、譲渡所得や配当所得が発生します。
本稿では、2025年の運用実績をもとに、2社のリバランス手法の違いと、それが所得および税負担にどのような影響を与えたかを整理します。
リバランス方式の違い:ウェルスナビ vs Theo/テオ
リバランス(資産配分の見直し)には、ロボアドバイザーごとに手法の違いがあります。
配分変更型(ウェルスナビ)
- 新たな資金投入やリバランス指示をもとに、購入するETFの比率を調整
- 既存のETFは基本的に売却しない
→ 譲渡所得が発生しにくい仕組み
スイッチング型(Theo/テオ)
- 既存のETFを売却し、別のETFへ買い替えて、目標の配分に調整
- 目標の配分に戻すため、リバランスの都度売買が発生
→ 譲渡損益が確定し、譲渡所得が生じやすい仕組み
この違いが、年間所得や税負担に大きな影響を及ぼします。
2025年の実績:譲渡所得・配当所得と源泉徴収税額
2026年初に、Theoとウェルスナビとから特定口座年間取引報告書が交付され、結果は以下のとおりでした。
| ロボアド会社 | 譲渡損益額 | 源泉徴収額 (譲渡所得分) | 配当等額 | 源泉徴収額 (配当所得分) |
|---|---|---|---|---|
| Theo/テオ | +¥869,931 | ¥176,714 | ¥1,043,697 | ¥191,055 |
| ウェルスナビ | +¥257,829 | ¥52,373 | ¥694,758 | ¥127,586 |
両社の譲渡所得の差は612,102円、それに伴う源泉徴収税額の差は124,341円にもなりました。
入金額に差はあるものの、スイッチング型であるTheoでは売買が頻繁に発生した結果、譲渡益および税負担が大きくなっています。
また、売却を挟むことで、本来投資に回るはずだった資金が一時的に税金として差し引かれる点も、長期的な再投資効率の面では不利に働いた可能性があります。
確定申告をどうするか?4つの選択肢
税還付や納税額を最適化するため、以下の選択肢を検討する必要があります。
- 確定申告なし(申告不要制度を利用)
- ウェルスナビ分だけ確定申告(還付申告)
- Theo分だけ確定申告(還付申告)
- 2社ともに確定申告(還付申告)
ただし、確定申告によって所得税・住民税は還付される一方で、国民健康保険料などの社会保険料が増加する可能性があります。
そのため、税金(所得税+住民税)と社会保険料を合算した「トータルの負担額」で比較し、最も有利な選択肢を見極める必要があります。
感想と今後への示唆
昨年度に続き、リバランス方式の違いが税務面に与える影響を改めて実感しました。
特に、スイッチング型のリバランスは譲渡所得が発生する機会が多く、税負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
その点、オルカンは
- 信託報酬が低い
- 売却しない限り譲渡所得が発生しない
- 分配金を自動的に再投資できる
という特徴を持ち、長期・税効率の面での優位性を再確認する結果となりました。

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