ウェルスナビとTheo（テオ）を1年半運用して分かった本当の違い【リバランス・税金・成績比較】

2022年4月にロボアドバイザー投資を始めてから、ウェルスナビとTheo（テオ）の2社を併用して運用してきました。
2022年末まではどちらも一進一退の結果でしたが、2023年は明確な差が見えてきました。

2023年の運用実績比較

まずは2023年の通算運用成績を振り返ります。どちらも円ベースでの比較です。

ウェルスナビの運用成績

2023年5月から安定してプラスに転じ、以降2024年7月現在もプラス収支を維持しています。
コロナショック後の経済回復が背景にあると考えられます。

Theo（テオ）の運用成績

Theo（テオ）も5月以降は安定してプラス圏を維持しています。

運用実績としては、両社ほぼ同等の結果となりました。

リバランスの違い：ウェルスナビは「入金で調整」、Theo（テオ）は「売買で調整」

どちらのロボアドバイザーも、資産配分が崩れた際に自動で「リバランス」を行います。
しかし、その方法に大きな違いがあります。

• ウェルスナビ：入金時にETFの購入配分を調整してリバランス
• Theo（テオ）：既存のETFを売買してリバランス（スイッチング）

例えば、株式ETFの比率が上がった場合、ウェルスナビは次の入金時に債券ETFを多めに購入してバランスを戻します。
一方、Theo（テオ）は保有している株式ETFを売却して債券ETFを購入する方式を取ります。

税金面での意外な差：Theo（テオ）は課税発生、ウェルスナビは非課税

このリバランス方法の違いが税金面に大きな影響を与えます。

• Theo（テオ）ではETFを売却するため、譲渡益が発生 → 譲渡所得税・住民税（約20%）が源泉徴収される
• ウェルスナビではETFを売却しないため、譲渡益が発生せず非課税

譲渡所得が増えると、所得税・住民税だけでなく国民健康保険料の算定にも影響するため、Theo（テオ）の頻繁なリバランスは思わぬデメリットになることがあります。

まとめ：安定収益と課税効率で見るとウェルスナビが有利

2023年の運用では、リターンは両社とも好調でしたが、
税金面まで考慮するとウェルスナビのリバランス方式がより効率的だと感じました。

もちろん、Theo（テオ）の毎月リバランスにも「常に最適配分を保つ」というメリットがあります。
しかし、長期投資での課税効率を重視するなら、ウェルスナビの方が有利かもしれません。

今後も引き続き両社の運用を継続し、また違いが見えてきたらレポートしていきます。