ロボアドバイザーのリバランス方法は、運用効率だけでなく税負担にも大きく影響します。
本記事では、ウェルスナビとTheo(テオ)の2023年実績をもとに、リバランス方法と税負担の差を具体的に解説します。
■ リバランス方法の違い
- ウェルスナビ:配分変更によるリバランス
- Theo(テオ):スイッチング方式によるリバランス
両社とも税負担の自動最適化機能があります。
- ウェルスナビ:DeTAX
- Theo(テオ):タックスオプティマイザー
■ 2023年の譲渡所得と配当所得の比較
| 項目 | ウェルスナビ | Theo(テオ) |
|---|---|---|
| 譲渡所得 | -¥139,068(売却 ¥5,192,912/取得 ¥5,331,980) | ¥305,054(売却 ¥32,594,945/取得 ¥32,289,891) |
| 所得税源泉徴収額(譲渡) | ¥0 | ¥61,968 |
| 配当所得(損益通算後) | ¥119,037 | ¥342,983 |
| 所得税源泉徴収額(配当) | ¥19,007 | ¥62,844 |
※ウェルスナビは譲渡損を配当所得で損益通算して税負担を低減。
■ 売買額と税負担の違い
- ウェルスナビ:年間売買額 約500万円
- Theo(テオ):年間売買額 約3,000万円以上
売買頻度の違いに加え、ウェルスナビのDeTAXによる譲渡損の自動計上が課税額抑制に寄与しました。
結果として、総所得額や国民健康保険料にも約22万円の差が生じました。
■ 所得税・住民税への影響
| ロボアド | 所得税・住民税 |
|---|---|
| ウェルスナビ | ¥19,007 |
| Theo(テオ) | ¥124,812 |
■ 結論
- 売買頻度が少なく、譲渡損を自動計上できるウェルスナビは、税負担抑制で優位。
- Theo(テオ)は売買頻度が高く、譲渡所得が大きく課税額も増加。
- 税負担を最適化しつつ運用効率も重視するなら、ウェルスナビのリバランス方式が有利です。

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