「日銀ショック」で7割溶けても狼狽売りせず回復|オルカン+ロボアドの実践レポート
2024年8月、いわゆる「日銀ショック」によって筆者の資産評価益の約7割が一時的に消失しました。
それでも、狼狽売りせずに運用を継続し、さらに買い増しを行った結果、2024年10月15日時点では含み益がほぼ回復しています。
ここでは、2022年4月から2024年9月までの実際の資産運用の推移をグラフとともに振り返り、学びとなったポイントをまとめます。
運用対象と期間
筆者が運用している主な資産は以下の3つ:
- ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」
- ロボアドバイザー「THEO(テオ)」
- インデックスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)
運用開始は2022年4月から。約2年半にわたる運用記録をもとに、騰落率(評価益/損)と資産推移を定点観測しています。
資産推移グラフの読み方
グラフには以下の3要素をまとめています:
- 入金額:3商品への購入・積立の合計
- 評価額:月末時点での時価評価額
- 騰落率:(評価額-入金額)÷入金額(プラスで含み益、マイナスで含み損)

【2022年4月〜2023年3月】ロボアド単独運用期
運用初期はロボアドバイザー2社(ウェルスナビとTheo)のみで資産形成を開始しました。
この期間は評価益が伸び悩み、騰落率が赤線(0%)を上下する展開が続き、思ったような成績は出ませんでした。
【2023年4月〜】オルカン導入で安定成長フェーズへ
2023年3月にオルカンを初めて購入。
これ以降、相場が回復局面に入り、評価額が安定的に増加。ロボアドに加えたことで、ポートフォリオ全体が強化されました。
オルカンのスポット購入による変動
2023年9月にはオルカンをスポット購入。入金額が一時的に増加したことで騰落率が低下しましたが、その後の相場上昇でしっかり含み益が出ています。
【2024年8月】日銀ショックと再びのオルカン購入
8月には「日銀ショック」による相場急落と、さらにオルカンを買い増したことで、含み益は3割にまで縮小(=7割溶けた状態)。
しかし、ここで慌てて売却せず、逆に買い足す判断をしたことが功を奏し、1ヶ月後には含み益が回復しました。
現在のポートフォリオと今後の方針(2024年10月時点)
- 余剰資金の約75%を投資に活用中
- メイン戦略:低コストの「オルカン」へのスポット購入
- サブ戦略:ロボアドバイザーでの自動積立を継続
引き続き、「資金が遊んでいる(=投資していない)状態をなくす」ことを重視し、機会損失のない運用を目指していきます。
まとめ|「売らない」「買い増す」判断が運用を支えた
2024年の「日銀ショック」は投資家心理を揺さぶるものでしたが、一時の評価損で動かず、むしろ買い増した判断が奏功しました。
✅ 今回の学び:
- 含み損は確定しない限り損ではない
- 良質なインデックスファンドへの継続投資が、長期成績を支える
- 下落時はむしろ「割安で仕込めるチャンス」と捉える視点が大切
今後も「ほったらかし+手堅い商品選び」を軸に、資産形成を継続していきます。

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