JR奥多摩駅8:20→キャンプ場登山口8:32→愛宕神社・五重塔8:50→鋸尾根登山口8:55→天狗の石碑9:26→御前山・大ダワ分岐10:28→鋸山10:32→大岳山・馬頭刈尾根分岐11:24→大岳山山頂11:42
大岳山山頂12:42→大岳神社12:50→巻き道分岐12:59→白倉分岐13:09→林道13:47→登山口13:52→白倉バス停14:02
前日夜、空が澄んでいたので、翌日の快晴を確信し、急遽、奥多摩の大岳山に行くことにしました。大岳山はキューピー山とも言われる三多摩ではお馴染みの山です。
立川駅7:15発のホリデー快速(前4両が武蔵五日市行き、後6両が奥多摩行きで拝島で分割します。)はハイカーでかなり混んでいました。終着の奥多摩駅も都心の駅の混みようでした。駅前の観光案内所でハイキング地図をもらって、出発します。
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雲取山行きのバスを待つ賑やかな駅前を左に進み、信号を横断し、橋を渡り、キャンプ場の前から登り始めます。まずは愛宕山を経て、鋸山を目指します。
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目の前に長い急な階段が出てきました。序盤なので体力はあるのですが、今日の苦行を象徴しているのでしょうか。
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急な階段(188段という話です。)を登り切り、さらにジグザグと登ると、愛宕神社の五重塔の前に出ます。そのまま進み、右の小さな社殿を過ぎるとすぐに下ります。登ったのに下りるのは実に勿体ないです。
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参道の急な下りを進むと車道に下りてきます。この分岐、左の道が鋸山方面です。
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やがて道路は通行止めで塞がれ、その流れで道路右側の登山口に入ります。ここから本格的に鋸尾根の上りがはじまります。
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植林されたスギ林、木の根が張る山道を登ります。北斜面の少し暗い道をジグザグと登り、はじめて視界が開ける場所に天狗の石碑があります。
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せっかく登ってもまた下りです。上りと下りを繰り返しながら高度を上げていきます。高さ5メートルほどの鎖場もあります。分岐から左に巻き道もあるので無理をする必要はありません。
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鎖場の上で再び北側の視界が開けます。方角的には鷹ノ巣山あたりでしょうか。
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視界が開けないスギ林、木の根と岩の登山道を進みます。ようやく地形図にもある1047mの三角点まで来ました。ここは休まずに通過します。
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淡々と登り続け、そろそろ飽きてきたころに、鋸山に到着しました。先客が数名いました。鋸山山頂は見晴らしがないので、栄養ゼリーを飲んですぐに出発します。
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鋸山からはまず、急な下りで100メートル近く下がり、そこから尾根を歩きます。45分ほどで大岳山山頂と馬頭刈尾根の分岐まできました。キューピー山のてっぺんは尖がっているので、最後には急登があるはずです。
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やはり岩場の急な登りになりました。コースタイムからは10分から15分くらい続くのではないかと思います。
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人の声が聞こえてくると、程なく山頂に着きました。南から北西方向の視界が開け、富士山がよく見えます。都心方向は木が茂っているので見えません。御岳山からの登山客でしょうか、すでに混み合っています。
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南側、丹沢方面の展望です。手前が陣馬山から生藤山の尾根で、最奥の稜線が、大山から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸の稜線です。
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西側は、富士山の右に三つ峠山、その右が御坂山地の黒岳、北西方向は大菩薩嶺ではないかと思います。展望の説明盤はありません。
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白倉バス停は本数が少ないので、14時20分までに下山する目標で、山頂を後にしました。急な岩場の下りを10分で大岳神社に着きました。ここから御岳方面は左に、馬頭刈尾根と白倉は右です。
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白倉まではルートはマイナーなのでしょうか。木道も劣化し、半分崩れそうな箇所もあります。左の谷も急なのでここは気を付けて通ります。
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白倉の分岐です。ここを右に下ります。視界のない林の中を膝を痛めないようにストックを頼りにひたすら下ります。これが上りなら心が折れるかもしれません。
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白倉のバス停まで無事に下りてきました。バスが来るまで15分ほど待ちました。
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はじめて、奥多摩の山を登りましたが、雰囲気は生藤山や陣馬山あたりと同じです。標高差920メートルでしたが、アップダウンを繰り返すので、累積だと1100メートルくらいはあったのではないかと思います。
鋸尾根は視界はないので単調なのですが、木の根、岩場、鎖場もあり、ハイキングとしては上級、登山ルートという感じでしょうか。危険な箇所はないので体力があれば特に問題はありません。
もう少し、ところどころにご褒美の展望があれば、苦行のようには感じないのですが、これは仕方ないところです。
奥多摩駅から登る人は少なく、静かな山歩きをしたい人には悪くないルートだと思います。
あと1か月後(11月中旬あたり)が、紅葉のベストシーズンではないでしょうか。
例によって(1)歩く距離(2)歩く時間(3)標高差で評価します。
(1)歩く距離★★☆(2)歩く時間★★☆(3)標高差★★☆(4)総合★★☆
といったところです。
これまでに登った山だと、三つ峠(ヤマノススメの達磨石コース)と同じくらいかと思います。
そういえば、麓から目指す山頂を確認してから登ることが多いのですが、このルートでは道中に大岳山の山頂は一度も確認できませんでした。下山中、白倉の登山口からバス停までの道路から山頂が見えました。
往きの中央線・多摩川の鉄橋からキューピー山が見え、これからあの頂に行くのかと思ったのですが、本当にあの山頂に立ったのか、、、確信はいまだにありません。